川辺に建つ、人が集う平屋

都城市山田町|木造平屋建て|敷地面積 465.88㎡(140.92坪)| 延床面積 103.51㎡(31.31坪)| 4人家族|竣工2022

北側に小川がある静かな田舎に建つ平屋。

一見、とても建てやすそうな敷地ではあるが、敷地自体が南北に短く、東西に長細い敷地であるため、単純に平面ボリュームを考えると細長い建物になる。隣接する敷地がないため周囲を建物に囲まれる可能性はないが、他の全周辺の住宅や道路からの視線を上手に隠し、室内からはしっかり明るさと視線の抜けを考慮したプランニングにしなければならない。東側南側には車通りが多い道路があるため、南東に開くことは難しいと考え、あえて南北逆転した北側リビングの平面プランとした。徹底したヒアリングと打ち合わせにより建具や家具で将来的に可変的に使用できるようにした30人以上が集まっても窮屈にならない和室二間つづき+将来子供部屋予定の3部屋つづき間になる大空間を確保した。造作家具と造作建具で作られた空間は統一感はもちろん、いろいろな使い方が住み手によって構成されるようなフレキシブルな間仕切りを実現した家である。

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