土間から広がる解放感のある家

霧島市溝辺町|木造平屋建て|敷地面積 558.22㎡(168.86坪)| 延床面積 101.02㎡(30.56坪)| 4人家族|竣工2019

古くからの住宅街にひっそりと建つ細長い平屋建ての家。

周りの家は30年40年経った家が多い区画のため多くのことに気を付けなければならない。こういった場合、周辺環境を壊さない、溶け込むような住宅にした方がよいと思う。また、周りの建て替えを想定して計画しなければならない。

締め切らなくて、明るく、家事動線がスムーズに行える家にしたいとのことで、土地の広さを存分に活かしあえて東西に長い計画とした。南からの日の入りや風通しを十分取入れ、かつ家事動線をキッチンから家事室洗面浴室と一直線にし、更には子供室を繋げ、将来的には趣味室で使用する計画とした直線型プランを実現した。南側に家が建つ可能性が限りなく低い土地であったため出来た計画である。

ここの地域は鹿児島の中でもとても寒い地域なので薪ストーブはとても有効です。気密性、断熱性が高い弊社の家では大きめのエアコンで十分過ごせると思いますが、この家は玄関にスペースを設けず、土間スペース+薪ストーブをつくりました。家族みんなが必ず通る場所でもあり、ここに家の温もりと落ち着ける空間をつくることでゆっくり本を読んだり、火の揺らぎを見ながら、お酒やコーヒーを飲みゆっくり語らえるような空間になってほしいと思い一つの遊び心と実用性を兼ねた空間となりました。