回遊スキップフロアの家

霧島市国分|木造2階建て|敷地面積 360.13㎡(108.93坪)| 延床面積 94.39㎡(28.15坪)| 5人家族|竣工2020

 

霧島市国分の風情ある住宅街に建つスキップフロアの家。

昔ながらの家々に囲まれた住宅密集地にありながら、東側には地域の公園がある好立地な場所である。隣地が公園であるメリットは将来建物が建つ可能性が限りなく低いことと、光、風、また視界の抜けを確保しやすい。デメリットは不特定多数の人が公園に出入りするので視線を感じてしまう点である。ここの立地においては古くからある公園であまり人が出入りしないが地域の方がしっかり手入れをされていて簡素ながらきれいな公園であること。また、春には桜や花々が見えるという借景付きの好条件である。

大屋根の2階建てであることといつまで経っても飽きない間取りで、子どもたちや孫が楽しめる、人が集まる家というのが要望でした。現在やんちゃな男の子3人で子育て真っ盛りであることなので主婦の導線は直線的になるように計画することで家事が簡潔に行えるようにした。また近隣からの視線を排除し、室内からの景観の抜けを損なわないように視線のレベル差を利用し、1.5階のくつろぐタタミリビングとして回遊できる配置とした。老後への配慮で将来は2階がなくても生活が完結出来るような平面計画となっている。イメージは住宅街に溶け込むひっそりとした外観と広がりのある内観からうまれるシンプルライフのある暮らしである。