家族は一番小さなコミュニティであり、“家”の中で家族の成長と共に数えきれない笑顔と幸せは生まれる。
そんな暮らしの空間は、家族ひとりひとりの心を豊かに育て、みんなが大切に紡いでいく時間(トキ)を育む大切な場所です。
そこには、家族の程よい距離感や、家族みんなにとって居心地がいいと思える場所、家族が自然体で過ごせる家がもっと家族の生活を豊かにしてくれます。
大量生産、大量消費されていくものとは全く違い、家族にとって愛着のわく、末永く次の世代に引き継がれる家を一軒一軒しっかり創っていくことがARCH+の家づくりの使命だと思います。
家づくりは、土地を探すことから始まります。先代から受け継がれた土地や、新たな土地など様々な場所や条件があると思います。
ご相談いただいた土地の特性・優位性をプロの視点から考察し、ご要望にマッチしている土地なのか検討していきます。
また、光の入り方や風の通り、近隣との距離感、周囲の変化を考慮した配置などいろいろな方向性からその土地を最大限活かせるご提案させて頂きます。
一軒一軒を大切につくりあげるために、ご家族のご要望や生活スタイルに関する打ち合わせ時間を多く取ります。家族構成や生活スタイル、また、土地や周辺環境に至るまで同じ条件はありません。ご家族の持ちもの、趣味、感性や感覚も違います。すべての家は、外観も内観も心地よい雰囲気さえも、すべてがご家族と一緒になってつくっていくオリジナルの家になるはずです。
家の間取りに合わせてご家族が使いやすい、職人さん手作りによる家具も合わせてご提案します。その中で使い勝手はもちろん、永い年月が価値を生む素材の手触りであったり、木の経年美化を大切に考えます。
家は、家族にとって温かく、心地よい空間であり、帰りたくなるような家であってほしいと考えます。個々のプライバシーはしっかり確保しつつも、家族の気配を感じられ、部屋それぞれに家族のお気に入りの場所(居心地がよい空間)が大切です。無駄をなくすコンパクト設計でありながらも充実したプラン構成で計画することでもっと家族の距離感は近くなるはずです。
各部屋の用途や空間利用をしっかり確認し、人の導線や、視線の抜け、家具や収納の配置をうまく利用して家族みんなが自然とコミュニケーションし合える程よい距離感をデザインしています。
雑木林のようなおおらかな庭は、落ち葉が季節感のある街並みをつくります。
木は影をつくり、風を涼しく変化させ、周りからの視線も上手に隠してくれます。また、生活に季節を感じ、家の中に四季を取り込んでくれる大きな役割を果たします。レースカーテンで隠す生活よりも、家族がのびのびと生活できる環境こそ価値のある大切な時間ではないでしょうか。
庭造り(植栽)が家にやさしい表情を与え、奥行きを感じさせ、住む人にとって豊かな住環境となるひとつのデザインです。
構造や家自体の造りがしっかりしていることはもちろんですが、家を永く住み 続けるには、メンテナンスは不可欠です。そこには飽きのこない愛着を持っていただける家であることや、みんなで育てていくメンテナンスのしやすい材料を使用することが大切になります。経年美化した木の艶や手触り、キズも一つの思い出として、メンテナンスをしながら残していくことで新品にはない付加価値のあるものに生まれ変わるのではないでしょうか。永く住み続けるために、家に備え付けられた家具や建具、間取りに至るまで老若男女すべての人に使いやすく、愛着を持てる家であるべきと考えます。