北に開くメリット
2021年12月24日(金)
変形地のフラットハウスの土地のような変形地で北下がりなんて土地も珍しくない。
こんな時には北側も有効に敷地を活用し、オープンになりがちな南側とは違った空間を確保するとよい。
模型でもわかるように南側より北側のデッキの方が広い。
この家は北にも開くハイブリットプランなのだ。
細かく言えば南側のウッドデッキはリビングに溜りの空間を確保し床面より30cm高く、
北側は逆に行き来を優先して地面が近く床面より20cm低い。
(溜りの空間=窓際に座っても心地よくなる立上りをつくる)
施主さんご家族お手製のウッドフェンスで囲えば周囲からの視線をシャットアウトした
プライベートな空間の完成。
冬でもこれだけ日差しが入るようにした切妻屋根は角度をあらかじめ考慮し、
朝から布団を干してもしっかり日が当たります。
北側で小さな家庭菜園をするのもいいでしょう。
BBQも楽しみですね。
あえて背面キッチンにしたのも北側に大きな窓を設け、柔らかい光と借景を取り込むため。
スタディーコーナーで週末読書をするのも気持ちがよさそうですね。
不動産業界では立地により価格が違ったりします。
例えば、旗状の変形地であったり、傾斜地であったり、または狭小であったり。
たまに見る南側に開くのが絶望的な土地でも設計力で十分心地いい空間は作れますよ^^