こども部屋を考察、その2
2022年1月19日(水)
こども部屋は家を作るクライアントにとっても、設計士にとっても答えは出ない究極の問題のひとつ。
前回に引き続き、今回もアークプラスの実例もとに子供部屋を考察したい。
二つ目は、『こども部屋はフリースペース。』
2014年に竣工したおうちでは男の子2人(のち2人男の子が生まれ4人に)のモデルケース。
ケース①将来仕切れる4畳+6畳のフリースペース。
奥に見えるシナで作られた家具は可動式になっており子供たちの成長に合わせて可変仕切りとして使える。
大人が与えてあげる効率的な空間より、こどもたちがこども同士で考える空間つくりはずっと豊かに思える。
男の子4人でなかなか賑やかそうだが成長に合わせて間仕切りを変えて成長してほしい。
将来的には客間としても趣味室としても多様な使い方を提案した。
もうひとつは、
ケース②2021年竣工。男の子3人のモデルケース。
リビングの吹抜けに面した2階のオープンスペース。
親がこどもの気配を感じながらみんなで遊ぶと寝るを兼用する空間として。
スキップフロアを活かし、北側からの優しい光の通り道にもなる。
小学生3兄弟は今はテントを立てて秘密基地のような空間で過ごしている。
ダメと言わない住む力が豊かな親と遊び盛りのこどもの発想にとんだ部屋つくりは
将来が楽しみですね。