こども部屋を考察、その1
2022年1月11日(火)
こども部屋は家を作るクライアントにとっても、設計士にとっても答えは出ない究極の問題のひとつ。
極論、ないならないで生活はできる。
なぜなら、戸建てではない賃貸に関して言えば子供部屋など存在しないからだ。
絶対部屋が欲しいと願うこどもと将来倉庫にはしたくない親。
これは設計士の責任でもあり、腕のみせどころでもあると考える。
家族それぞれ家族の成長に合わせて工夫して暮らすのがベストだ。
そこで今回はアークプラスの実例もとに子供部屋を考察したい。
一つ目は、『こども部屋を作らない。』
2012年に竣工したおうちでは男の子2人、女の子1人の三人兄弟のモデルケース。
計画した部屋は、
①寝る部屋6畳。
シンプルな個室で仕切りも可能かつ将来的には客間としても使える部屋として計画。
もうひとつは、
②勉強と遊ぶ空間6畳相当。
リビングの吹抜けに面した2階のオープンスペース。
親がこどもの気配を感じながら勉強をしたり、読書をしたり、
みんなで遊ぶ空間として。
将来的には第二のリビング、趣味室としての役割もある。
設計士的には攻めた設計なのかもしれない。
それでもクライアントの住む力を確信し、提案したことが現実となった。
10年経った家族は長男は社会人となり次男は高校卒業、長女は高校生。
今でも変わらぬ生活スタイルだそうだ。
想像は出来ていたが、喜びの反面多少の驚きはある。
こどもが自由に部屋を仕切れるようにと想像したが実際は10年前と使い方は変わらないとは。。。
こどもたちにとって快適だったと結論付けます。笑